HOME > チェックthe相談事例 > 自動車保険のノンフリート等級制度の改定について
自動車保険の保険料には、「等級制度」が導入されていて、この等級によって保険料の割増・割引率が決定します。
初めて自動車保険に加入する時は、6等級からスタートになりますが、運転者の年齢条件によって異なる率が適用されます。
6等級からスタートした等級は、1年間事故がなかった場合、更新時に1等級上がります。
しかし事故を1件起こしてしまうと、3等級または1等級下がることになります。
20等級が最高で、最も大きな割引を受けることができるという制度です。
2013年10月から、多くの保険会社でノンフリート等級制度が改定されました。
新制度が適用される時期は保険会社によって異なりますが、今回の改定は、事故を起こして保険を使った人の保険料負担を大きくするのが狙いのようです。
これまでの等級制度では、事故をしていなくても事故があっても、同じ等級の契約者であれば、同じ割増・割引率が適用されていました。
これでは、事故のない契約者が、事故のあった契約者の分まで保険料を負担している構造になっていました。
今回の改定では、「無事故の契約者」と「事故有の契約者」の公平性確保のため、「無事故」「事故有」という区分が設けられ、同じ等級でも、それぞれ異なる割増・割引率が適用されるようになります。
一度事故を起こしてしまうと、3年間「事故有」の割増・割引率が適用されることになります。
■新制度の割増引率(国内大手保険会社例)
■割増引率の適用例
すでに自動車保険に加入していて、制度改定後に無事故で更新した場合、等級によっては、無事故で1等級あがったにもかかわらず、割増・割引率が悪くなってしまいます。
例)16等級(▲55%)⇒(制度改定後に更新)⇒17等級(▲53%)
そのため多くの保険会社で、2年間段階的に割引率を変更する、経過措置が設けられています。
この経過措置により、割増・割引率が悪くなる場合は据え置かれることになります。
例)16等級(▲55%)⇒(制度改定後に更新)⇒17等級(▲55%)
■2年間の経過措置
改定前の制度では、飛び石による破損や、台風、竜巻、洪水による車の損害で車両保険をつかっても、「等級すえおき事故」として、更新前と同じ等級が適用されていました。
今回の改定で、これまでの「等級すえおき事故」は廃止され、新たに「1等級ダウン事故」が導入されます。
次の原因による事故は、「1等級ダウン事故」となり、等級が1つ下がり、1年間「事故有」の割増引率が適用されることになります。
・火災
・爆発
・窓ガラス破損(飛び石、落下物など)
・盗難
・落書き
・いたずら
・騒じょう等に伴う暴動行為、破壊行為
・台風
・竜巻
・洪水
・高潮
この内容は、大手保険会社の一例です。
商品の内容は、保険会社によって異なります。
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