海外PL保険って必要でしょうか？

米国PL訴訟では、日本の輸出企業に数千万円から数億円の高額な損害賠償が請求されるケースがあります。

このような場合にどのように対応すればよいのかと心配される方は多いのではないでしょうか？

そんなときに役立つ保険が「海外PL保険」です。

今回はこの「海外PL保険」についてのポイントを３つにまとめてみました。

※海外展開されている、あるいはこれから海外展開しようと考えている玩具製造業者、食料・飲料水製造業者、家具・衣類・文房具製造業者の方は必見です。

海外PL保険とは

海外PL保険とは、海外へ輸出した製品が原因となって生じる消費者のケガ・疾病や、モノの損壊につき損害賠償請求を受けた場合に、法律上の損害賠償金および訴訟費用などに対し保険金をお支払いする保険です。

製品の欠陥が原因で損害が生じた場合に、製造業者等が損害賠償責任を負うことを一般的に製造物責任（PL）といいます。

日本国内と比べると、PL訴訟が圧倒的に多い国・地域もございます。

さらに、一旦訴訟を起こされると弁護士費用やクレームエジェント手数料、通訳・翻訳費用、渡航費など訴訟に係る費用も発生します。

損害賠償金とこれら費用に対して保険金として補償できるのが「海外PL保険」です。

また、海外PL保険では保険会社が企業に代わって、示談交渉サービスを行うので企業にとっては安心です。

※ただし、これらを行うことが現地の法令等により禁止・制限されている場合を除きます。

海外PL保険が必要な理由

国内PL保険ではカバーできない

実は国内PL保険は日本国内での事故に限定されており、海外で起きた事故に対しては補償の対象とはなりません。

したがって、海外での事故に関しては海外PL保険が必要となります。

現在、海外に製品を輸出されている企業の方は今一度海外PL保険にご加入されているか確認されてみてはいかがでしょうか。

もし、ご加入されていないのであれば、一度ご相談されることをおススメします。

保険料について

海外PL保険の保険料は、輸出する生産物の種類、売上高、輸出地域、過去の事故実績、支払限度額などによって決定します。

詳細については個別に対応致しますので気軽にご相談ください。