子どものがん保険にはどのようなものがありますか?
2011年の震災による原発事故以降、放射能の影響を心配される方から、子どものがん保険についてのお問い合わせが大変増えています。
そこで今回は、子どものがん保険を念頭において保障の選び方を説明したいと思います。
現在では国内・国外の保険会社からたくさんのがん保険が発売されています。
ただし、どのがん保険も保障の内容は、おおむね次の5つに分類することができます。
1.がんと診断された時に支払われる「がん診断給付金」
2.がん治療の目的で入院した時、入院日数に応じて支払われる「がん入院給付金」
3.がん治療の目的で手術を受けた時に支払われる「がん手術給付金」
4.がん治療のために通院された時、通院日数に応じて支払われる「がん通院給付金」
5.がん治療のために先進医療を受けた場合に支払われる「がん先進医療給付金」
この5つの保障の内容と重要度を確認してみましょう。
最も重要度が高いのは、がん診断給付金
この中でも特に重視してもらいたいのは「がん診断給付金」です。
がん診断給付金は、がんと診断された時に、一時金で支払われる保険金です。
入院や通院日数などの条件がつかないため、治療を始める際にまとまった額を受け取ることができる、使い勝手のよい保険金といえます。
ただし、同じがん診断給付金でも、保険会社によって支払われる回数や支払い条件などは様々です。
例えば…
・「がん診断」+「入院」が給付金支払いの条件
・初期のがん(上皮内がん)では支払い額が減額される
・給付金の支払い回数が1回のみ
といった条件がつくものがありますので、支給要件・条件については慎重に比較する必要があります。
必要性が高まっているがん通院給付金
次に重視して頂きたいのは、「がん通院給付金」です。
実は、最近のがん治療は入院日数が減少傾向にあり、一日だけ入院してあとは通院治療というケースも珍しくありません。
最近では、こういったニーズの高まりを受けて、通院保障を重視したがん保険も増えてきていますので、しっかりと保障されるものをお選びいただければと思います。
その他の保障の優先順位
3つ目に重視していただきたいのは、がん先進医療給付金です。
がんの治療に使われる先進医療で代表的な「粒子線治療」では実額で300万円以上かかるケースもあります。
この保障にかかる保険料は比較的安価に設定されているので、是非ご選択いただきたい一つです。
次に、がん入院給付金ですが、先ほど申し上げたように最近入院期間が非常に短縮されていることもあり、優先順位としては低く設定しています。
最後に、がん手術給付金ですが、こちらは入院給付金日額の10~40倍というかたちになっていますので、入院給付金を設定するとこれにあわせて付随してくる形になっています。
子どものがん保険を考える場合も、まずはがん診断給付金を重視していただき、上記の優先順位に則って保障を足していくのがオススメです。
医療保険のオプションで備えることも可能
よくお問い合わせいただくのは、がん保険では、がん以外の保障はつかないのかということ。
特にそういったお客様に私たちがオススメしているのは、通常の医療保険に、がんの診断給付金だけをプラスできるタイプのものです。
医療保険とがん保険を別々に加入するよりも保険料も安くおさえられ、使い勝手のよい診断給付金でがんへの備えも用意できるので安心です。